メカ的なものに興味があり、いろんなものを組み立てたり、分解したりが好きな子どもでした。
その流れで工業高校に進み、就職先として選んだのがTOYOです。国内シェア80%というスケールの大きさも魅力でした。
「工場勤務=数多くの部品から、製品を組み上げていく作業」、というイメージを持って入社したんですが、配属された先は部品加工部門。詳細な設計図をもとに、NC旋盤や数値制御旋盤で原材料から大小の部品を製造する仕事で、思い描いていたイメージとはずいぶん違ったことに少々戸惑いました。
旋盤作業はまったく初めてで、旋盤の技術や知識は一から学びつつ、機械の操作も覚えていく日々。ハードルは高いですが、マシンの操作は数値制御でプログラムを組んで行いますので、高校でのプログラミング経験が役に立った部分もあったと思います。ただ、高校では組むだけで終わってしまうのに対し、ここでのプログラミングは部品という「形」になり、使用に耐え得るかどうか評価される、という点でシビアな世界です。
プログラムのちょっとした不具合で、見た目では判別できない差異が生じ、機械の動作に大きな支障が出ることも可能性としてはあります。常に緊張感というか、怖さもありますが、半日かけてプログラムを組んだ複雑な形状の部品が設計どおりに再現できたときの達成感は、この仕事ならではの醍醐味です。
モノづくりや機械・メカニックに興味があるという人にとっては、さまざまな業務領域で自分の得意なこと、能力を発揮することができる職場だと思っています。